看護師やめたい「44%」


全国大学高専教職員組合(全大教)が2007年5月17日、全国25の国立大学病院看護師(約14,000人)を対象に2006年10月に実施した(5,410人から回答を得た)、国立大病院看護師の勤務実態についてのアンケート結果を発表したところ、
国立大学病院の看護師の44%が「仕事を辞めたい」と思っているという結果となっていることが分かり、全国的に看護師不足が叫ばれる中、体制が整っているとされる大病院でも看護師にとって厳しい環境が解消されていないことが分かりました。


 過去半年の間に退職を考えたことがあるか?



・いつも+しばしば考えている:「約44%」


・考えたことがない:「11%」


 勤務状況は?



・日勤―深夜勤(1日3交代の勤務で勤務と勤務の間隔が8時間しかない)が月3~4回ある:「36%」


・有給休暇を年11日以上取得できている:「13%」


・月40時間以上残業している:「16%」


有給休暇を年11日以上取得できている割合は減少傾向にあり、月40時間以上の残業は増加傾向と、看護師にとって職場環境の厳しさが年々、増していることが伺えます。


 看護は十分できている?



・十分な看護ができていない:「48.9%」


十分な看護ができていない理由としては、「仕事が過密・人員が少なすぎる」などを挙げる人が多かったようです。


 ミスを起こしたことがある?



・半年間でミスを起こしたり、起こしそうになったことがある:「60.9%」


・パニックになったことがある:「43.8%」


半年間の間にミスを起こしたり、起こしそうになったりした看護師のうち、経験年数が少ないほどその割合が高くなっており、業務量の多さや複雑さがパニックの原因となっているようです。


 妊娠・出産と仕事との関係は?



・妊娠しているのに夜勤免除を申し出られなかった:「63.6%」


・切迫流産などの異常があった:「32.8%」


平成19年5月18日・asahi.comより一部抜粋


看護師不足が解消されない中、看護師の勤務状況の厳しさが浮き彫りになったアンケート結果となりました。


アンケートに答えていない方も多く、おそらくアンケートに答えていない方の中にもかなりの割合でやめたいと思っているでしょうし、国立病院以外の病院を含めると、半数以上の看護師が、現状の勤務状況に満足していないことが予想されます。


看護師の場合、一度、離職すると、再就職が難しいので、業界全体で離職率を抑えていくことが大切となりますが、看護師不足の現状では中々、勤務状況を改善させることが難しいのも現実です。


それでも今後は病院単体ではなく、業界全体で看護師の勤務状況の改善に取り組み、少しでも看護師が働きやすい環境を整えなければ、看護師不足が解消されるどころか、より深刻な状況になってしまいますね。

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