保健師

保健師
保健師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者のことで、 「看護大学・保健師養成校」において所定の教育を受けた後、国家試験に合格して得られる国家資格者のことです。


 保健師になるには?



保健師になるには「保健師国家試験」に合格しなければならないのですが、保健師国家試験は誰でも受験できるわけではなく、「看護師国家試験に合格した者」のうち、以下の条件を満たさなければ受験できません。


■保健師国家試験の受験資格


:文部科学大臣の指定した学校において、6ヶ月以上保健師になるのに必要な学科を修めた者。


:厚生労働大臣の指定した保健師養成所を卒業した者。


:外国の保健師学校を卒業、または外国において保健師免許を得た者で、厚生労働大臣が、またはに掲げる者と同等以上の知識および技能を有すると認めた者。


具体的に、「文部科学大臣の指定した学校」、「厚生労働大臣の指定した保健師養成所」とは以下の学校で、これらの学校に入学し、卒業すれば保健師国家試験の受験資格が得られるのです。


看護系大学(4年制)

看護師と保健師の統合カリキュラム校(3年)

短期大学の専攻科(1年)

専門学校などの保健師養成課程や養成学校(1年)


また保健師国家試験は、「看護師国家試験に合格した者」でなければ受験することができませんが、例外的に、「看護系大学・統合カリキュラム校」の場合は、卒業と同時に、看護師と保健師の国家試験の受験資格が同時に得られます(受験資格が得られない大学もあります)。


 保健師国家試験の日程



保健師国家試験は毎年1回、2月下旬に行われ、3月下旬に合格発表が行われます。


ちなみに2018年(平成30年)の第104回保健師国家試験は以下の通りです。


2018年(平成30年)の保健師国家試験概要
申込期間 平成29年11月17日(金曜日)
~12月8日(金曜日)
試験日 平成30年2月16日(金曜日)
合格発表 平成30年3月26日(月曜日)


 保健師国家試験の試験地



保健師国家試験は全国各地で行われるわけではなく主要都市で行われます。ちなみに2018年(平成30年)の保健師国家試験の試験地は、


・北海道
・青森県
・宮城県
・東京都
・愛知県
・石川県
・大阪府
・広島県
・香川県
・福岡県
・沖縄県


となっていますが、試験地は年毎に変更になる可能性がありますので注意しましょう。


 保健師の仕事内容



保健師は、地域住民の健康管理や保健指導など、「病気予防・健康保持、増進」などが主な仕事内容となり、具体的には以下のような仕事を行います。




・各種健康診断
・予防注射
・健康相談(育児相談)
・各種指導(育児指導、疾病予防の指導、傷病者の療養指導など)
・健康管理
・家庭訪問


 保健師の職場



保健師国家試験に合格し、免許を受ければ以下の場所で働くことができます。


・各市区町村役場
・保健所
・病院
・老人保健施設
・訪問看護ステーション



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